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Quantizeを使いこなす
Last Update 2002.09.05

Quantizeとは

リアルタイムレコーディングなどで微妙にずれて記録されてしまったイベントデータを、指定したタイミングに補正する機能をクオンタイズ(Quantize)といいます。Quantizeには適用方法の種類が3つ、実行方法の種類が2つ存在します。

Quantize実行方法の種類

Grid Quantize:数値で指定された境界を基準にクオンタイズします。

Groove Quantize:既存のトラックのヴェロシティ、デュレーション、スタートタイムを基準にクオンタイズします。

Quantize適用方法の種類

通常のQuantize:既に記録されているイベントデータにクオンタイズをかけてデータを実際にずらします。Doメニュー>Quantizeで開いたQuantizeウィンドウでQuantizeボタンを押すことで行われます。

Play Quantize:記録されたイベントデータをずらすことなく再生時にリアルタイムでクオンタイズを行います。トラックウィンドウ下部のTrac Name Display(右図)を開いてPlay Quantをアクティブにしたまま再生することで実行されます。

Record Quantize:レコーディング時に入力されたデータにクオンタイズをかけて記録します。トラックウィンドウ下部のTrack Name Displayを開いてRec Quantをアクティブにする、もしくはSetupsメニュー>Recor Quantiz Enabledをチェックしてレコーディングを行うことで実行されます。

Grid Quantize

通常のQuantizeの場合はDoメニューの"Quantize"でQuantizeウィンドウを開きます。Record QuantizeまたはPlay Quantizeの場合はトラックウィンドウ下部のTrack Name Displayを開きます。中程のTypeGridにしておきます。


各パラメータをクリックすると説明箇所に移動します。

Template

設定したパラメータをテンプレートとして保存、呼び出しすることができます。詳細についてはここでは割愛します。

Quantize Value

ノート、またはユニットでグリッドのサイズを指定します。ここで16分音符を指定すれば、16分音符をひとつのグリッドとしてクオンタイズを行うことになります。

Tuplet

Quantize Valueをさらに「連譜」で分割して指定することができます。チェックした上で、例えばQuantize Valueを8分音符にした上で"5 in time of 1"とすれば、8分音符に5つの音を均等に鳴らす「8分の5連譜(48ユニット)」になります。

Swing

シャッフル系、スウィング系のリズムを生み出すために使用します。いわゆるウラに当たるノートデータを、50%をジャストとして前後にずらしたクオンタイズを行います。

Quant Durations

ノートデータのデュレーション単位を指定します。例えば16分音符(120ユニット)を指定した上で370ユニットのデュレーションを持つデータにクオンタイズをかけると、120の倍数である360ユニットのデュレーションになります。

Shift

クオンタイズ後、ノートを指定したユニット数で前後に移動します。値は-999〜+999の範囲を取ります。

Smear

クオンタイズ後、ノートをランダムに前後に移動します。値はQuantizeValueの値を100%として、最大移動範囲を指定します。Quantize Valueが4分音符で50%と指定すれば、グリッドから前後に16分音符ずつが移動範囲になるわけです。また、Quant Durationsにチェックが入っている場合、デュレーションにも反映されます。なお、Quantizeウィンドウではunits表記になっていますが、値は0%〜100%で認識されるようです(表記ミスのバグかな?)。

Sensitivity

クオンタイズするノートの範囲を-100%〜+100%で指定します。

値が+の場合:例えばQuantize Value8分音符で+50%とした場合、グリッドから前後8分音符の50%分(120ユニット分)がクオンタイズの適用範囲になります。適用範囲から外れるノートについては、クオンタイズの影響を受けません。

値が-の場合:例えばQuantize Vlue8分音符で-50%とした場合、グリッドから前後8分音符の50%分から外れた残りの部分がクオンタイズの適用範囲になります。つまり、値が+の場合に適用される範囲はそのままに、その他の部分をクオンタイズするわけですね。

つまり値が+100%の場合は全てのノートをクオンタイズし、-100%または0%の場合は全くクオンタイズを行わない、ということになります。

Strength

クオンタイズするノートをグリッドにどれだけ近付けるかを0%〜100%のパーセンテージで指定します。100%にすれば、グリッドとジャストタイミングに、50%にすれば現在の位置とグリッドの丁度中間に移動します。

Vision Groovesファイルについて

Groove Quantizeについて説明する前にVision Groovesファイルについて解説します。

Vision GroovesファイルはGroove Quantizeを行う際のグルーヴソースとして使用されます。Visionをインストールした時点でプリセットのグルーヴがいくつか用意されており、それを適用することもできるし、自分で任意のグルーヴソースを作ることもできます。

右図はVisionインストール時のVision Groovesのシーケンスリストです。

下図はこの中のLinn 9000をトラックウィンドウで表示したものです。

自分で任意のグルーヴソースを作る際は、直接Vision Groovesファイルをいじるか、もしくはトラックをコピーした上でGroove QuantizeのTrackメニューからPaste as New Groove Trackとして新たに追加します。

Groove Quantize

通常のQuantizeの場合はDoメニューの"Quantize"でQuantizeウィンドウを開きます。Record QuantizeまたはPlay Quantizeの場合はトラックウィンドウ下部のTrack Name Displayを開きます。中程のTypeGrooveにしておきます。


各パラメータをクリックすると説明箇所に移動します。 (一部は上記Grid Quantizeの説明に飛びます)

Seq

Vision Groovesファイルに記録されているグルーヴソース(シーケンス)を選択します。

Track

Seqで選択したグルーヴソースの中から使用するトラックを選択します。また、▼でドロップダウンメニューを開くとグルーヴをコピー、ペーストすることができます。

Duration

デュレーションをグルーヴソースにどれだけ近付けるかを設定します。100%にすればグルーヴソースと全く同じあたいに、50%にすれば元データとグルーヴソースのちょうど中間の値に0%にすれば元データは全く影響を受けなくなります。

Velocity

ヴェロシティをグルーヴソースにどれだけ近付けるかを設定します。100%にすればグルーヴソースと全く同じあたいに、50%にすれば元データとグルーヴソースのちょうど中間の値に0%にすれば元データは全く影響を受けなくなります。